篠笛 よもやま話 2016

2016/04/19

狩野嘉宏&朱鷺たたら 篠笛 よもやま話
第1話「生演奏と録音の違い」

生演奏でなく、録音というスタイルで、自らの音楽を緻密に構築したグレン グールドに言及して、 互いの録音に臨む際の心がけについて徒然なるままにお話ししました。

 

篠笛 よもやま話 第2話「笛で歌う」
「唱歌」という伝統的な習得法は、楽器というある意味、障害物(ものにできた ら飛び道具)で いかに歌うかということを、近道で可能にする方法ではないかということから、 一見迂遠な方法のようだが、とても合理的な習得法だという話。
伝統的なジャンルでは「唱歌」という習得法を用いることがあります。
唱歌とは、笛のメロディをオノマトペで口で歌い、リズム、旋律、ニュアンスを 丸のみするように覚える方法。
オノマトペとは、擬態語のことで、雨がザーザーとか、シトシトとか、その様子 を音で表すもののことです。
能管だと、、「ヲヒャー」というのがよく使われ、ルルーだと感じることのでき ない、微妙なニュアンスが、 この言葉の持つ響き、そして師匠の唱歌から抑揚がダイエクトに伝えられます。
お囃子も唱歌を使うところが多いです。
楽譜はなく、こうした口承で伝えていく方法が伝統的にあるのです。
五線譜は普遍的な伝達法として優れているが、それでも、結局演奏者がウ歌って いない限り、ただ楽譜の情報を伝えたにすぎず、音楽にはなり得ません。
歌うこと、それが一番大切ですね、というお話でした。

篠笛 よもやま話 第3話.「できるまでやるのが練習」

練習すればするだけ、上達するというのはよく言われますが、
実はボーナスが加算されるときがあり、一足飛びに上達することもあります。
プロになるほど練習してきた演奏家はみんな経験してるんじゃないでしょうか。
失敗は成功するまでやらなかったからだ、という言葉も耳が痛いですね~
出来る人が少ないんです。でもやればやるだけ、いやたまにボーナスタイムが訪 れるんですから、地道に練習積みましょう。
必ず結果が嫌でも付いてくる!