狩野嘉宏&朱鷺たたら 篠笛よもやま話

2016/05/28

狩野嘉宏&朱鷺たたら 篠笛 よもやま話
第2話「笛で歌う」

「唱歌」という伝統的な習得法は、楽器というある意味、障害物(ものにできた ら飛び道具)で いかに歌うかということを、近道で可能にする方法ではないかということから、 一見迂遠な方法のようだが、とても合理的な習得法だという話。
伝統的なジャンルでは「唱歌」という習得法を用いることがあります。
唱歌とは、笛のメロディをオノマトペで口で歌い、リズム、旋律、ニュアンスを 丸のみするように覚える方法。
オノマトペとは、擬態語のことで、雨がザーザーとか、シトシトとか、その様子 を音で表すもののことです。
能管だと、、「ヲヒャー」というのがよく使われ、ルルーだと感じることのでき ない、微妙なニュアンスが、 この言葉の持つ響き、そして師匠の唱歌から抑揚がダイエクトに伝えられます。
お囃子も唱歌を使うところが多いです。
楽譜はなく、こうした口承で伝えていく方法が伝統的にあるのです。
五線譜は普遍的な伝達法として優れているが、それでも、結局演奏者がウ歌って いない限り、ただ楽譜の情報を伝えたにすぎず、音楽にはなり得ません。
歌うこと、それが一番大切ですね、というお話でした。