篠笛 one point lesson 1分動画集 朱鷺たたら編 その3

2017/02/06

篠笛 ワンポイント レッスン 公開中。
篠笛演奏の上達への近道をプロの奏者からあなたへ。結果にコミットできるかな?
裏ワザ、秘技奥義などおよそ1分間にまとめてお伝えします。

その7 腱鞘炎を防ぐために
腕の軸はどこにあるのでしょうか?肘を曲げて手を動かしてみましょう。実は小指から肘に向かって(尺骨ライン)が軸になっています。このラインを無理に曲げたりせず、休めた状態で笛を構えていれば、腱鞘炎を防ぐことができます。

その8 息の角度について
息の角度とピッチの関係性についてです。息の角度が鋭角だとピッチは下がり、その逆だとピッチはあがります。

その9 息のスピードについて
息のスピードとピッチの関係性についてです。
アパチュアの大きさを変えずに息だけスピードを上げると、ピッチはあがります。逆だとピッチは下がります。

その10 f(フォルテ)とp(ピアノ)の表現をしつつピッチを安定させるには
f(フォルテ)・・・息量が多い状態、つまり息のスピードがあがります。ピッチが上がる可能性があります。そこで、アパチュアを広くすることで息のスピードが落ち、ピッチを安定させることができます。

p(ピアノ)・・・息量が少ない状態、つまり息のスピードが落ちます。ピッチが下がる可能性があります。そこで、アパチュアをフォーカスし、小さくすることで、息のスピードが上がり、ピッチを安定させることができます。

さて、息のスピード=音の高低、
息の量=音の強弱、についてですが
例えば、水道の蛇口にホースをつないで、
レバーは一定で(水の量を変えないで)ホースの先を絞ると
水が遠くまで飛びます。(=息のスピードが上がる)
ホースの先を緩めと元に戻ります(=息のスピードが落ちる)。
レバーをひねって水の量を減らすと(=音が弱くなる)→でも、ホースの先を絞ればスピードが上がる・・・
このようなことをイメージして頂けると理解しやすいのではないか、と思います。

その11 フレーズの処理について
フレーズの最後で、徐々に小さくしていく際、ピッチを安定したままデクレッシェンドをするためにはどうすればよいでしょうか?
徐々にアパチュアをフォーカスして、細い、スピードのある息にしていきます。視線もあげます。

※ここでは息のイメージを「円柱状」と説明致します。
本来、息はアパチュアから出たあと広がり「円錐状」になります。
しかし、音の鳴るポイントは狭く、ピンポイントで息を当てる意識をもつ必要があります。
そのためには息が円柱状のイメージの方がいいと、判断致しまして
「1分動画 朱鷺たたら編」では、アパチュアから笛の唄口のポイントに向けて吹き付ける息の形状を
「円柱状」として説明致します。