篠笛協会よりのメルマガ。月1回で配信いたしております。
篠笛奏者のちょっとコアなお話、篠笛協会の会員様限定で過去のメルマガコラムを集めてみよう企画は当協会会報2号でも行っているのですが、メルマガ配信はそれ以後も続けておりますので、「会員さま限定」で「メルマガ コラム集」ページを作成致しました。
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2017年12月 メルマガ14号より
こんにちわ!
大村です。三か月目の投稿です。
先月まで照明の話をしていたのですが
少しだけご要望がありましたので音響の機器のお話を。
Q:篠笛で使うマイクとかって何がいいんですか?
A:最近のマイクなら何でも大丈夫です。
良いマイクを選ぶより演奏する曲がどんな曲なのかによって
マイクをチョイスした方がよいでしょう。
たくさんあるマイクの中から今回は
世界中の主流になっている二本を簡単にご紹介します。
まずはShure57(しゅあーのごーなな)
高音域が多発するような曲でしたらShure57あたりが良いです。
指向性が狭く音を点で取ると思っていただければわかりやすいかと思います。
単一指向性なので自分が高音域を吹く直前に少しマイクから離れれば
音割れや聞いて下さるお客様に対して耳がキーン!ってこなくなったりします。
勿論これは現場の音響さんが調整してくださっているかと思いますが、
演奏者がこのようなケアも出来たらより良い曲がお客様に届くかもしれませんね。
次にShure58(しゅあーのごっぱー)
Shureの58はタフなマイクですし上の音域から下の音域まで
しっかりとれます。司会者が使ったり会議の時によく使用されますよね。
指向性も幅広いのでどこに立たれて演奏しても
ある程度の音量は拾います。指向性が広いと言う事は高音域も低音域も
ほぼ均等に拾います。
楽曲によってはこちらもおすすめですね。
音がスピーカーから出るって事はマイクだけでなく
アンプもミキサーも現場音響さんの耳や心も通っています。
それぞれに色々な相性があって現場全ての人との相性もあって
お客様の心に届くまではだいぶ距離があります。
それだけわかってればあとは想いがあれば
とても素晴らしいものが出来ますね!
他にもまだまだ素晴らしいマイクや音響機器は沢山ありますが
今回はこの辺で。
ちょっと違った視点からの投稿でした。
(大村圭祐・文)
大村です。二ヶ月連続投稿です。先月のメルマガで笛の話をしない!と
公言してしまいましたので、今月も泥船に乗って
太平洋横断する気持ちで大胆に攻めて行きたいと思います。前回、私の仕事内容の照明に関するお話をしました。
今回もまた!続きです。
お顔が綺麗に見える角度は少し上でしたね。
今回は色温度について少しお話しします。
舞台の照明だけじゃなく一般的に照明と呼ばれるものには
全て色温度というものがあります。
これは電球の玉?(球?)のスペックでだいぶ変わります。
ハロゲン球、メタハラ球、蛍光灯、LED、水銀灯等々。
舞台で多く使われているものはハロゲン球になります。
え?なにそれ? だと思われます。
皆様から一番身近で類似するものが白熱球です。(同じものではありません。)
トイレとか電気スタンドに使われてる黄色っぽい光の電球です。
ハロゲン電球の色温度は3000K(ケルビン)から3500Kと言われています。
日本人は大体お顔が肌色なのでこれくらいの色温度が一番きれいに見えます。
具体的に3000Kから3500Kって何色なの?
って思いましたよね。
私もよくわかりません。。。。
黄色っぽいようなオレンジっぽいような。んー。
素明かりなので生色!(なまいろ)とでも言いましょうか(笑
単位のK(ケルビン)が低ければ低いほど赤いです。
高ければ高いほど青いです。
数値で言うと1500K(赤)→5500K(白)→15000K(青) となっています。
舞台の照明はカラーフィルターをいれる事により色温度を疑似的に変えております。
お顔に出す色だけでなく衣装の事も考えてみましょう。
衣装を真っ白のドレスにします=照明の色がそのまま衣装に乗ります。
衣装を真っ黒のドレスにします=照明の色がほぼ乗りません。
舞台上に真っ白と真っ黒が二人同時にいた場合
照明のレベルを同じ明るさで出すと白を着ている方が明るく
ハレーションを起こして明るく見えます。
これはもう当たり前!
今回はさらにもう一歩上を行きます!
衣装が真っ青の場合→どうなるでしょう?
衣装が真っ赤の場合→どうなるでしょう?
さらにもう一歩上!!!!!
衣装が真っ青、会場舞台が真っ黒の場合→どうなるでしょう?
衣装が真っ赤、会場舞台が真っ白の場合→どうなるでしょう?
衣装が真っ青だと出した色と青が混ざってそのハレーションが顔に映り込みます。
同じく衣装が真っ赤でも青と同じです。
舞台が真っ黒の場合そのハレーションが抑えられます。
逆に真っ白の場合ハレーションが見事に膨れ上がり衣装に出した色と混ざって
もう大変なことになります(笑
これをうまく使うって青い衣装で薄い青の照明(12000K)を出すと
綺麗に色が混ざり衣装も鮮明で顔色もさわやかに見える。
真っ赤の衣装の場合は反対の薄いオレンジの照明(2400K)をあてます。
こちらも綺麗に混ざり顔も血色良く見えます。
衣装と全く同じ色を出してしまうと目が錯覚を起こして衣装も抜けて
顔だけが宙に浮いているように見えますので要注意!(笑
篠笛の演奏者は和装が多いかと思います。
和装は綺麗な薄い色から鮮やかな濃い色もあります。
和装の中で全体に多く使われている色を一つ決めて
その色が濃い色なら薄い色の照明を。
薄い色なら少し濃い色の照明を当てるととても素敵になります。
あ。また少し笛の話をしてしまいました。。。
(大村圭祐・文)
2017年10月 メルマガ12号より
【はじめまして】
ごあいさつ
皆様、初めましての方は初めまして!!
知っとるがな!という方はご無沙汰しております。
一般社団法人日本篠笛協会の隠しダネ、大村です。
普段笛に関する仕事は全くしておりません。
熱意と想いだけで他の理事の方々に何とかぶら下がってる。そんな形です(笑)
初めましての方に少しお話しします。
篠笛日和というイベントをご存じでしょうか?
一流女性篠笛アーティストが出演する、これまた大変面白く素敵なイベント。
私、主催者です。
それでもピンと来ないと思いますが普段は舞台、コンサート、芝居、イベント各種の照明の仕事をしております。
公にできない物が多いのでお知らせすることがなかなか出来ませんがそろそろ時期なので一つだけ。
ここ3年間と、今年もドラフト会議の照明やってます。
ちょいちょいTVで放送されてますよね。会場で照明を操作してます。
昨年はヤクルトの真中監督が当たりくじと勘違いする珍事件がありましたね。
今年はどんなドラマがあるかワクワクしますね!
ざっくり言うと普段そんな仕事をしております。
他の方がメルマガで篠笛テクニックや練習方法など過去に色々とワンポイントレッスンの様に書いてきた中、全てをひっくり返して笛の話をしない!!で行ってみたいと思います(笑
私もいち舞台人として舞台に立たれる皆様に少しだけ。
色々な所で演奏される機会が多い皆様。
司会の方から「それではお願いします!」と言われて舞台に上がって演奏されるときの目線ってどこ向いてますか?
した?まっすぐまえ?ちょっとうえ?つむる?およぐ?
お顔が綺麗にお客様に見えるのは「少し上」です。
なぜ?どうして?
普段練習ではない照明が全身にあたるからです。
照明は基本的に上方よりあたります。
正面や下を向いていると顔の凹凸により影が出来てしまいます。
綺麗にメイクした顔も影が出来てしまってはもったいないですよね。
演出上、暗く重い雰囲気の場合はあえて使うこともあります。
しかし篠笛の演奏の場合、メリカリやむら息奏法などがあるのでどうしても下を向きやすい楽器ですよね。
そこをちょいと気を付けて舞台に立ってみましょう!
映像を撮るのであれば綺麗に映ってますよ!
あ。少し笛の話してしまいました。。。
(大村圭祐・文)