篠笛 ワンポイント レッスン 公開中。
篠笛演奏の上達への近道をプロの奏者からあなたへ。結果にコミットできるかな?
裏ワザ、秘技奥義など約1分間にまとめてお伝えします。
1分動画講師 朱鷺たたら
[講師より一言]
上達の速い生徒とそうでない生徒がいます。
その違いはどこにあるのか、うそかもしれない、ほんとかもしれないお話しです。
上達の速い生徒さんには、もともとの気質がある、あるいは音楽の基礎がある、とお思いでしょう。もちろん、それも大いに関係していますが、それをいっちゃあおしまいです。
音楽の基礎がある生徒さんは、いままでに楽器を習得するという経験を経てきています。そこで、習得法について、なんらかの学びを持っている方が多いのです。
楽器の習得は、アスリートの練習と近い部分が多々あります。
どんなに上達しても、基礎練習がいること、繰り返し練習がいつまでたっても必要なこと。頭で理解できたからといって、それと比例してできるようなるとは限らないことです。
どんなに速く走る選手のフォームを理解しても、同じように走れるとは誰も思わないでしょう。ところが、楽器も同じなんです。理論がわからずとも、速く走れる人もいます。ただし、超えなければいけない壁に遭遇した時に、力となるのが日頃の練習、
またその土台には理論に基づいた正しい知識があります。
1・歌口への唇のあてがい方
唇に笛を乗せるのではなく、笛に唇を乗せるように。
そうしないと下唇が笛で固定されて柔軟に動くことができなくなります。
その2 アパチュア(唇の穴)の位置を鏡で確認しましょう
歯並びや顎の形などで、個々に唇の形は異なります。
唇の中央にアパチュアがくるとは限りません。
鏡で自分のアパチュアの位置を確認し
(鏡の位置にご注目ください。唇の穴が自分から見える位置に構えています)
歌口の中心とアパチュアの位置を揃えるようにしましょう。
唇内側の粘膜を通って息が出てくるイメージで
柔らかく使うよう心がけましょう。
※ここでは息のイメージを「円柱状」とご説明致します。
本来、息はアパチュアから出たあと広がり「円錐状」になります。
しかし、音の鳴るポイントは狭く、ピンポイントで息を当てる意識をもつ必要があります。
そのためには息が円柱状のイメージの方がいいと、判断致しまして
「1分動画 朱鷺たたら編」では、アパチュアから笛の唄口のポイントに向けて吹き付ける息の形状を
「円柱状」としてご説明致します。
その3アパチュアのイメージ
唇の穴の形ですが、丸・または楕円形で、そこから円柱状の息柱が出てくるというイメージで。
更に息は唇の表層を通って、ではなく唇の粘膜の部分を通って出てくる、というイメージです。
その4-1 管楽器の呼吸法
腹式呼吸、という言葉はよくきかれますが、どのような呼吸法なのか
その4シリーズでは細かく分かりやすくお伝えします。
その4-2 管楽器の呼吸法
呼吸をしているときの体内の状態はどうなっているのでしょうか?
横隔膜とその他の臓器の動きを説明します。
その4-3 管楽器の呼吸法
横隔膜は不随意筋肉なので、意思で動かせないが、息を吸えば下がります。
それによって、腹腔の内臓が押されて行き場を失い、外へせり出し、おなかが膨
らんだ状態になります。
このおなかの膨らみ具合で、横隔膜の動きが推し量れます。
その4-4 管楽器の呼吸法
管楽器における息の吸い方ですが、普段の呼吸と違います。
バラの花の香りを胸いっぱいに吸い込むようにしましょう。
肋骨の間が拡がって、胸の位置が高くなるのを意識します。
または背中から気持ちよく息が入ってくるイメージでもよいでしょう。
その4-5 管楽器の呼吸法 笛を吹く時の息の使い方
実際に管楽器での呼気の練習をしてみましょう。
高くなった胸の位置を保ったまま、歯の間からSi音を出してみましょう。
風船を膨らませるイメージで、 吸った息をせき止めている感覚で行ってみましょう。
その4-6 管楽器の呼吸法 笛は吹かない
笛は吹かない~どういうことでしょうか?
身体の使い方としては、息を「吐く」のでなく、「吸った息を一旦せき止めて、少しづつ漏れ出ていくのをコントロールしている状態」ということです。
つまり、「息を止めている状態に近い」のです。